中国、各地で警戒態勢 北京でやじ馬約2千人 民主化呼び掛けで拘束も
2011.2.20 18:26
20日、北京中心部で。政治改革を訴えるインターネットの呼びかけで集まった男性の1人を連行する私服警察官(ロイター)
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20日、北京中心部で。政治改革を訴えるインターネットの呼びかけで集まった男性の1人を連行する私服警察官(ロイター)
チュニジアの「ジャスミン革命」に触発され、インターネット上で政治改革などを求める集会開催の呼び掛けが起きた中国では20日、当局が各地で警戒態勢を強化。北京市の目抜き通り、王府井ではやじ馬ら約2千人が集まったが、集会は開かれなかった。
民主活動家の連行が相次ぎ、香港の中国人権民主化運動ニュースセンターによると、全国で100人以上の活動家が拘束されたり、外出を制限されたりした。中国当局は民主化運動の中国への飛び火を強く警戒している。
呼び掛けは、北京市、上海市、天津市、四川省成都市、広東省広州市、陝西省西安市など13都市で午後2時(日本時間同3時)に静かに集まり「勢いに乗じて」政治改革や一党独裁の廃止のスローガンを訴えるよう求めるという内容。
王府井では、駆け付けた報道陣を取り囲むように約2千の人だかりができたが、まもなく待機していた警官隊が排除。ある女性は「ネットで計画を知り、何か起きるか見に来た」と話し、携帯電話で撮影した写真を送っていた。(共同)